ユニバーサルジュネーブ ポールルーターデイト ブラックギルトダイヤル Ref.204607/1 / Universal Geneve Polerouter Date Black Gilt Dial

薄型化競争の引き金を引いた、

1950年代 ユニバーサル・ジュネーブのポールルーターが入荷しました。

良いエイジングコンディションです。

ブラックミラーダイヤルが太陽光の下でこそ、

しかし星空のように輝きます。

文字盤にはクロスラインを施すことで程好い凝縮感が生まれます。

そんな端正さとは打って変わり、

ケースはツイストラグを用いたファンシーなテイスト。

日窓が台形になっており、意匠のこだわりを感じさせます。

このやり過ぎていない遊び心がいかにも50年代。

シャツの袖元に収まる程良い厚みは、

当時のビジネスマンの頼れる相棒だったことでしょう。

クロノグラフで著名なユニバーサル・ジュネーブに、

いっそうの名声をもたらした薄型時計の“ポールルーター”。

ポールルーターのデザインを手掛けたのは、当時23歳であったジェラルド・ジェンタ氏。

初出は1954年。

スカンジナビア航空のアメリカ便就航を記念してリリースされたモデルでした。

名前の由来は、北極点を通過するノースポールルートを辿っていた事から。

当初のペットネームはポーラルーター“Polarrouter”でしたが、

すぐにポールルーター“Polerouter”に変更されました。

マイクロローターの弱点でもあった巻き上げ効率を改善した

ユニバーサルの代名詞でもあるマイクロローター、

Cal.215-2 を搭載する当個体。

また、風防の”へそ"の部分ルーペ等で覗くと

Universal Geneveの頭文字である「U」の刻印が刻まれており

当時品であることが分かります。

ブライトリング社による、

ユニバーサルジュネーブ買収の動きから一転。

ポールルーターはリバイバルモデルの発表がありました。

最新作のリリースは2026年秋に予定されており、

今後の動きに注目です。

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