ロレックス ミルガウス 1019 / ROLEX MILGAUSS Ref.1019 Cal.1580

当個体は仕入れ時点で文字盤に大きな擦り傷による塗装剥げ・針の夜光落ちが見られたため、ロレックスによるメーカーオーバーホールを施しました。

正直なお話をすると、ヴィンテージウォッチを嗜好する私としては、ヴィンテージ品の針・文字盤を総じて交換する行為は心苦しくもありました。

しかし結果的に、取り扱いに慎重さを求められるヴィンテージウォッチから一転、全ての部品が純正品である事を保証されながらもデイリーユースに最適なアーバン・ヴィンテージとして生まれ変わったミルガウス Ref.1019。

ロレックス国際保証2年が適用されます。

「ROLEX」ロゴや赤い「MILGAUSS」表記もツヤのある塗料に換装され、かつて見てきた ミルガウス Ref.1019 には無い、独特の質感を放っており、これはこれとして非常に魅力のあるデザイン性があります。

特に、6時方向の表記が「 T-SWISS-T 」表記ではない、「 - SWISS - 」表記の Ref.1019 ミルガウスを日本市場において見た経験がございません。

夜光は全てスーパールミノバ夜光塗料へ換装され、見事な輝きを放っています。

表記や文字盤塗料の件も含め、夜光が強く輝く Ref.1019 を見る事が出来るのは非常に稀有なケースではないでしょうか。

TPOを選ばず、強いステイタス性と製造から55年の歴史があなたの手元を端正に彩ってくれるでしょう。

大ぶりでシンプルなデザインの2代目ミルガウスは、無骨な長短針と繊細な秒針が特徴です。

また、他のモデルと比較しても「ROLEX」のロゴは大きく、存在感があります。

このような特徴を持つ Ref.1019 の生産期間は約30年間に及び、年代により幾つかのマイナーチェンジが見られます。

例えば、ダイヤル上の秒を示すピッチの刻み。

初期ダイヤルは0.2秒ピッチに対し、1980年代製は0.5秒ピッチへと変更されています。

視認性において特に優劣はありませんが、このマイナーチェンジにおけるロレックスのねらいは現在もなお、謎に包まれています。

耐磁性1000ガウスのミルガウスは、ムーブメントが特殊仕様となっており、テンプに特殊素材を使用し 耐磁性能を持たせているため、テンプが独特なカラーリングをしています。

また、ムーブメント自体を耐磁板で覆うことで1000ガウスもの耐磁性を実現しているRef.1019のムーブメントは、前モデルRef.6541に搭載されたCal.1066M、1065M、1080に変わりCal.1580が採用されています。