スモールセコンドの基礎知識
スモールセコンドは、秒針を文字盤の中央ではなく小さな円(インダイアル)の中に置いた形式です。1930〜50年代の手巻きの腕時計に多く見られます。ここではスモールセコンドとセンターセコンドの違い、秒針の位置、購入前に確かめたい点をまとめます。当店のスモールセコンドの時計は「スモールセコンド」の検索結果からご覧いただけます(販売済みを含みます)。
スモールセコンドとセンターセコンド
- スモールセコンド:秒針が6時位置などの小さな円の中を回ります。手巻きのムーブメントは、秒を刻む歯車の軸が6時側にくる設計が多く、その軸に秒針を付ければ歯車を足さずに秒を表示できます。
- センターセコンド:時針・分針と同じ中央の軸に秒針があります。中央まで秒を伝えるための歯車が加わります。1940年代以降に増え、自動巻きではこちらが主流になりました。
秒針の位置
スモールセコンドの多くは6時位置です。懐中時計用の設計を腕時計に使ったものなどでは、秒針が9時位置や3時位置にくるものもあります。同じブランドでも、ムーブメントによって秒針の位置は変わります。
手巻きのドレスウォッチに多い理由
スモールセコンドは歯車が少なく済むため、ムーブメントを薄く小さくまとめやすい形式です。30〜35mm前後の小ぶりなケースと合わせた手巻きのドレスウォッチに多く採用されました。1970〜80年代に入っても、手巻きの薄型モデルで使われ続けています。
当店で扱っている例(在庫):トラスティ(タバン) 1930年代(FHF 96ベース)、タバン Ref.1502 1940年代、ポベダ 1952年(Cal.K-26)、ビルカ 1950年代(FHFベース)、モントドール 1970年代(Cal.Tavannes 38)、ロンジン オクタゴン 1970年代(Cal.L846.4)、ロンジン Ref.3207 1980年代(Cal.L846.4)
販売済みの例:ジャガー・ルクルト Cal.K818/1C、ゼニス Cal.126(K18PG無垢)、IWC Cal.83(14K無垢)、ハミルトン Cal.730(14K無垢)、ユリス・ナルダン ポーセリンダイヤル
秒針を止める機能(ハック)
古い手巻きの時計の多くは、リューズを引いても秒針が止まりません。時刻は分単位で合わせる使い方になります。秒針を止められるかどうかはムーブメントによります。
購入前に確認したいこと
- 秒針が曲がっていないか、インダイアルの目盛りや文字盤に擦れた跡がないか
- 秒針が止まったり、引っかかったりせずに回っているか
- インダイアルの印刷が文字盤のほかの部分と揃っているか(書き直された文字盤では印刷の調子が変わることがあります)
- 秒針の形や色が時針・分針と合っているか(交換されていることがあります)
- ケース径。1930〜50年代のものは30mm前後の小ぶりなものが多いため、手首に合うか
- 整備(オーバーホール)の時期
当店で販売する時計には6か月の動作保証(自然故障のみ)をお付けしています。詳しくは保証制度をご覧ください。お手持ちの時計の修理・オーバーホールのご相談も承ります。
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