ヴィンテージ時計の銀無垢ケースの基礎知識

ヴィンテージ時計には、ケースが銀でできたもの(銀無垢)があります。懐中時計や1910〜30年代の腕時計に多く、1970年代にはブレスレットまで銀で作った装身具寄りの時計も作られました。ここでは銀の刻印の読み方、銀に似た別の素材、購入前に確かめたい点をまとめます。当店の銀無垢の時計は「銀無垢」の検索結果からご覧いただけます(販売済みを含みます)。

銀の純度と刻印

銀の純度は千分率で表し、裏蓋の内側やケースのふちに刻印されています。

  • 925:銀92.5%。「STERLING」「SV925」「SILVER 925」とも表します。スターリングシルバーとも呼ばれます。
  • 935・900:スイス製の懐中時計のケースによく見られる純度です。「0.935」「0.900」のように表記されます。
  • 835・800:ドイツなどヨーロッパの銀製品に見られる純度です。
  • 英国製のケースには、純度を示すホールマーク(スターリングはライオンの刻印)が打たれます。

当店で扱っている例:ヴァルカン 懐中時計(SV925)、サーチナ シルバーライン(ケース・ブレスレット・バックルともSV925)、キャスパー フィリグリー ブレスレットウォッチ(835)、ダンヒル ラ・キャプティヴ トラベルウォッチ(SV925・ホールマーク)、ロンジン トレンチウォッチ 1910年代(銀製ケース)

ヴェルメイユ

銀無垢のケースに金をかぶせたものです。地金が銀なので、刻印は銀の表記になります。金の層が擦れると銀の色が出て、黒くいぶされた色になることがあります。

当店で扱っている例:カルティエ マストタンク LM、ロンジン ヴェルメイユ Ref.4138。金色のケースの違いは金無垢・金張り・金メッキの見分け方にまとめています。

銀に似た別の素材

  • 洋銀(ニッケルシルバー):銅・亜鉛・ニッケルの合金で、銀は含みません。「ALPACA」「GERMAN SILVER」などの表記もあります。
  • ステンレス(SS)、ニッケル・クロームメッキ:銀色でも銀ではありません。刻印に銀の純度があるかを確かめます。
  • 文字盤の「シルバーダイヤル」は色の名前で、素材を示すものではありません。

銀の経年変化

銀は空気中の硫黄分と反応して、だんだん黒ずみます。磨けば明るさが戻り、そのままにしておけば深い色になります。また、ステンレスより柔らかいため、へこみや擦り傷が付きやすい素材です。

購入前に確認したいこと

  • 裏蓋の内側の刻印(純度・ホールマーク)と、商品説明の素材表記が一致しているか
  • 裏蓋やヒンジ(懐中時計の蓋のちょうつがい)にへこみ、ゆがみがないか。蓋がきちんと閉まるか
  • 過去の研磨でケースの角や刻印が痩せていないか
  • 竜頭や尾錠の素材がケースと揃っているか(交換されていることがあります)
  • 防水性は期待できないものが多いため、水気を避けて使えるか
  • 整備(オーバーホール)の時期

当店で販売する時計には6か月の動作保証(自然故障のみ)をお付けしています。詳しくは保証制度をご覧ください。お手持ちの時計の修理・オーバーホールのご相談も承ります。

あわせて見る

銀座店で実物を見る

WatchTender 銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座4-10-7 早川ビル3F
電話 050-8883-9334
営業時間 11:00〜19:00(要予約)
完全予約制・1時間1組です。当日のご予約は承っておりません。ご来店予約から前日までにお申し込みください。アクセス・店舗情報