ヴィンテージの角型時計の基礎知識

長方形のタンク、正方形のスクエア、樽形のトノー、角を丸めたクッション、楕円のオーバル。丸型以外のケースを持つヴィンテージ時計を選ぶときに知っておきたい形の呼び名、ムーブメントとの関係、サイズの見方、確認点をまとめたページです。当店の在庫は時計の一覧からご覧いただけます。

ケースの形と呼び名

  • レクタンギュラー(長方形):縦長の長方形のケースです。カルティエの「タンク」は1917年にデザインされたとされ、縦の両脇の枠(ブランカード)がそのままラグにつながる形が特徴です。現在は長方形の時計を広く「タンク」と呼ぶこともあります。
  • スクエア(正方形):縦横がほぼ同じ長さの角型です。
  • トノー(樽形):上下が狭く、左右が膨らんだ樽のような輪郭のケースです。トノーはフランス語で「樽」の意味です。
  • クッション:正方形の角を大きく丸めた形です。丸型と角型の中間の印象になります。
  • オーバル(楕円):縦長または横長の楕円のケースです。

腕時計が広まった1920〜30年代のアール・デコ期には、長方形や角型の時計が多く作られました。1970年代にも、薄型のドレスウォッチやトノー型など、丸型以外のケースが数多く見られます。

ケースの形とムーブメント

角型のケースでも、中には丸いムーブメントを収めているものが少なくありません。小型の丸いムーブメントは、角型・トノー型・オーバル型のいずれにも使えるためです。一方で、長方形や樽形のケースに合わせて、ムーブメントそのものを角型や樽形に作ったもの(フォームムーブメント)もあります。

薄型の手巻きムーブメントを使った時計は、ケースも薄く仕立てられ、シャツの袖口に収まりやすくなります。手首のカーブに沿ってケースを湾曲させたものもあります。

サイズの見方

丸型の時計は直径で大きさを比べますが、角型は「横幅×縦の長さ」で見ます。同じ横幅24mmでも、縦が30mmと40mmでは手首での見え方が大きく変わります。縦の長さ(ラグを含む全長)が手首の幅に収まるかを目安にしてください。

当店で扱っている例

掲載の個体は販売済みになっている場合があります。

購入前に確認したいこと

  • 横幅×縦の長さが手首に合うか(丸型の直径と同じ感覚で比べない)
  • 風防の状態。角型や湾曲した風防はケースごとの専用形状で、丸型より交換部品の入手に時間がかかることがあります
  • ベルトの幅がラグ幅と合っているか。湾曲ケースや一体型のラグは、合うベルトが限られることがあります
  • ケースの素材と刻印(金張り・金メッキ・ヴェルメイユの違いは金無垢・金張り・金メッキの見分け方)
  • リューズでの巻き上げと時刻合わせが引っ掛かりなくできるか、整備(オーバーホール)の時期

当店で販売する時計には6か月の動作保証(自然故障のみ)をお付けしています。詳しくは保証制度をご覧ください。お手持ちの時計の修理・オーバーホールのご相談も承ります。

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