ヴィンテージ・クロノグラフの基礎知識

ヴィンテージのクロノグラフ(ストップウォッチ機能つきの時計)を選ぶときに知っておきたい、ボタンの数と操作、積算計の数、主なムーブメント、文字盤の目盛り、購入前の確認点をまとめたページです。当店のクロノグラフはクロノグラフの一覧からご覧いただけます(販売済みを含みます)。

クロノグラフとは

通常の時刻表示とは別に、経過時間を計る機構を持つ時計です。計測用の秒針(クロノグラフ秒針)をボタンでスタート・ストップさせ、リセットで0に戻します。何分・何時間計ったかは、文字盤の小さな目盛り(積算計)で読みます。常に動いている秒針は、多くの場合スモールセコンドとして別の小さな目盛りにあります。

ボタンの数と操作

積算計の数

コラムホイール式とカム式

スタート・ストップ・リセットの切り替えを受け持つ部品には、大きく2つの方式があります。

  • コラムホイール式:柱の並んだ歯車(コラムホイール)が回って各レバーの動きを決める方式です。1930〜50年代の手巻きクロノグラフに多く、Valjoux 72、Venus 150、モバードのCal.M95などがこの方式です。例:ウィットナー Cal.Venus150(1940年代)、モバード M95クロノグラフ Ref.19038
  • カム式:板状のカムでレバーを動かす方式です。部品が少なく量産に向くため、1960年代以降に広く使われました。Valjoux 7733、Valjoux 7750、Lemania 1873などがこの方式です。例:エクサルト Cal.Lemania 1873

自動巻きのクロノグラフ

自動巻きのクロノグラフは1969年に相次いで発表され、1970年代に広まりました。1970年代に登場したValjoux 7750は、その後も長く使われている自動巻きクロノグラフのムーブメントです。例:ロータリー Cal.Valjoux 7750

文字盤の目盛り

  • タキメーター:一定の距離(1kmなど)を走るのにかかった秒数から、時速を読み取る目盛りです。
  • テレメーター:光が見えてから音が届くまでの時間から、音の発生地点までの距離を読み取る目盛りです。
  • パルスメーター:一定の拍数を数える間の時間から、1分あたりの脈拍を読み取る目盛りです。

文字盤の中央に渦巻き状のタキメーターを描いたものは、スネイルダイヤルと呼ばれます。例:レマニア マルチタキメーター クロノグラフ

購入前に確認したいこと

  • スタート・ストップ・リセットが順に正しく働くか。リセットでクロノグラフ秒針と積算計の針が0の位置に戻るか
  • 積算計の針が、クロノグラフ秒針が1周するごとに1目盛り送られるか
  • ボタンの押し心地に引っ掛かりがないか
  • 計測中に時刻表示の遅れや止まりがないか
  • 文字盤と針の状態(夜光の劣化、目盛りの印刷のかすれ)
  • 整備(オーバーホール)の時期。クロノグラフは部品が多く、整備料金が3針の時計より高くなります

当店で販売する時計には6か月の動作保証(自然故障のみ)をお付けしています。詳しくは保証制度をご覧ください。お手持ちのクロノグラフの修理・オーバーホールのご相談も承ります。

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